帯製作とは、和裁のうち丸帯・袋帯・名古屋帯・付帯などを仕立てる技術です。仕立には高度な技術が求められます。
帯の歴史は古く、16世紀はじめには女性の小袖姿の普及につれて帯の役割が増していきます。
江戸時代では仕立屋(縫物屋)が手がけ、おもに女性が担っていました。明治以降は和裁仕立職と呼ばれ、男性の職人も
増えていきます。大正期には名古屋帯、戦後には付帯が考案され、帯は時代とともに変化していきます。
杉浦氏は昭和17年に生まれ、18歳から父武雄氏(区登録無形文化財保持者、故人)のもとで修業し帯仕立の技術を
習得しました。丸帯・袋帯・名古屋帯など伝統的なものから戦後の付帯まで帯全般を手がけています。
近年では、手軽にしめられる付帯を普及させるため、洋服地や外国産の染物、和紙などを利用して現代的な感覚を
取り入れた帯を製作しています。伝統の技を間近でご覧ください。