水回りの器具や運搬、保存、醸造などの容器に用いられてきた桶。割板を丸や小判形に接合して竹や金属の細いコードである箍(たが)で固定する
"結桶"が登場したのは鎌倉時代といわれます。
結桶は、浴槽から飯びつまで様々なサイズに対応可能で、軽くて丈夫なことから、暮らしや産業を支える必需品として広まります。
明治20 年(1887)深川にて開業、132年の歴史を持ち、東京で唯一残る江戸結桶の老舗工房「桶栄」の四代目川又栄風氏をお招きし、結桶の実演を行います。
木曽産の樹齢300年余りのさわら材・檜材を使用し、丸太の玉切りから最終仕上げまで、70以上に及ぶ全工程を手作業で行うという、伝統の技を間近でご覧ください。